YOFonts - About Cybertalk
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YOFonts STANDARD Cybertalkについて


ウェブサイトをオープンして以来、全部小文字で書かれたメールを多数もらうようになった。シフトキーを押さない早打ちタイピングのせいなのか、流行だったのか。一方、インターネットの技術の根幹にあるOS、UNIXで使われるコマンドは基本的に全て小文字である。これはシフトキーを押す手間を省いたとも思えるが、もともとCUIのOSではコマンドを打ち込むのにシフトキーを使う事はない。小文字を扱えなかった初期のコンピュータではシフトキーを押しながらタイプしてもしなくても、全部大文字で表示されていたものだった。それが今では小文字が使えるのは当然なので、UNIXのコマンドは全て小文字になった。特別な技術を持った人々だけがコンピュータを使い、そのコンソールを見れば全て大文字だった時代はとっくに終わり、多くの人がサイバースペース〜インターネットの端末キーボードを使い始めたのに間違いはない。それを踏まえて、サイバートーク (Cybertalk) のキャタクタは全て小文字である。大声で話せるように、大文字の代わりとして太字の小文字を用意した。ハードとソフトのヴァリエーションは、画面上での文字や図形を表示する技術に由来している。ハードは「ナマ」のビットマップ画面である。ソフトは「アンチエイリアス」と呼ばれる、文字や図形の輪郭をボカしてソフトにする事で、その形を滑らかに見せる技術からの発想である。

ところで、サイバートークの元は、以前作ったビットマップフォントのスクリプトヴァージョンとして1993年頃に作り始めたものだが、中途半端な形で製作がストップしていた。これを「新しい」サイバースペース上でのコミュニケーションをイメージしたフォントとして完成させようとしたのだ。


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