YOFonts - About Archaeodeco
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YOFonts STANDARD Archaeodecoについて


アーケオデコ (Archaeodeco) は、ラテン文字の紀元と幾何学的な文字デザインに関する興味からデザインされている。
そもそもは、1993年に、中世の文字を手本に幾何学的で均一な太さの線で構成されたタイプフェイスをデザインし始めたのがきっかけである。最初はそれをリニア (Linea) と呼んでいたが、文字デザインのヴァリエーションが増えていったので、後に、エロキア (Eloquia) と改名した。しかし、その試行錯誤を繰り返しているうちに、時に他の幾何学的なタイプフェイスと同じものを作っているような気がしたのと、どんな風にしたいのか判らなくなって来たので、結局完成はしなかった。
2002年に、大きな辞典にフェニキアやギリシャの古代文字が簡単な説明付きで紹介されているのを見つけた。今までは、こうした紀元前1000年〜紀元前900年辺りのラテン文字の始まりにはいつも興味はあったものの、それに関するあまり詳しい情報には辿り着けなかった。辞典の説明に即して、フェニキアやギリシャの古代文字をアルファベット順に並べたグリフィアン (Glyphian) をデザインしたのだが、これが放棄されていたエロキアの代替え案となる新しい幾何学的なタイプフェイスのアイデアの元になった。この案は、古代文字の形を私なりに今のアルファベットに好き勝手に翻案するというものだったので、「バカ考古学者 (Bad Archaeologist)」と名付けられていた。古代文字に基づいてデザインされたにも関わらず、その結果はまるで1925年辺りの「アールデコ」を想起させるフォントになった。そこで、この新しいタイプフェイスは、やっとアーケオデコ (考古学とアールデコとの組み合わせ) という名前を授かることになった。


Archaeodeco is designed by Yamaoka Yasuhiro 2002.